寂しさで溢れたこの胸かかえて・・・また?!オ・ヘヨン 12話まで

韓国ドラマ「また?!オ・ヘヨン」12話まで視聴。

 

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「愛は恥ずかしいものではない」ということをオ・ヘヨンを通してずっと私たちに伝えようとしている。
カッコよく振る舞って愛を失うか、カッコ悪くても愛を手に入れるか。
人生とはこの2択。

 
オ・ヘヨンはこれでもかというくらい恥をかく。自分の気持ちに素直に振る舞えれば振る舞うほど、美人のオ・ヘヨンに対する憧憬と嫉妬にがんじがらめになり。
美人のオ・ヘヨンがヘヨンの高校時代のエピソードを、家族にからむエピソードを覚えているということは美人のオ・ヘヨンもヘヨンに対して憧憬しているということなのに。
ヘヨンは美人のオ・ヘヨンが持っていない家族の愛を持っている。ヘヨン母と父の愛は、泣けてくる。
ヘヨンはまだそのことに気づいていない。
半狂乱になり、素直に嘆き、悲しみ、怒るヘヨンは痛々しい。
痛々しいけれども、すがすがしい。
あきれるほどにまっすぐにその愛をドギュンに向けていく。こんなに直球な愛を向けられたら、彼女への思いを閉じ込めようともがくドギュンはひとたまりもなく陥落でしょう。
ヘヨンにメロメロになっていくドギュンがたまらなくセンシャル。

 

 

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全く笑わない男が、笑うとなんて魅惑的なのだろうか。
心を閉ざしている男が、心を許したらなんて魅力的なのだろうか。
「愛している」と言えない男が、心から振り絞った「愛」という言葉はどうしてこんなにも私の心を魅了するのだろうか。
ドギョン(エリック)の魅力に悩殺されてしまう。
ドギュンにまなざし、ドギュンのたたずまい、ドギュンの諦観、ドギュンの孤独、すべてにくらくらと悩殺され、胸がきゅっとなる。
ドギュンが「愛している」と言えないのは、世界に何も期待していないから。
期待していないから言葉を飲み込み続ける。
言葉にできない気持ちが増えると、いつしか相手に対して何かを想う勢いがかけてくる。
受け入れられないことが怖くて、傷つくことが怖くて、相手に語りかける言葉を飲み込んでいくうちにいつしか語り掛ける言葉を失くしていく。
語りかける言葉を失くしてしまうということは、誰かに対しての心も閉じてしまうということで。
そんなドギュンが振り絞った「愛」という言葉が、どれだけ重くて、胸に響く言葉なのか。
そのことを考えると涙が出る。

 
オ・ヘヨンではないけれども。
神様、どうか幸せをあきらめているこの綺麗なまなざしの男に、幸せをお与えください。
何一つ今までの人生で望んだことは叶わなくて、全てを失って、そんな彼にささやかな幸せをお与えくださいと、願う。

 

 

 

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「ケ・セラ・セラ」の時から、苦悩する男を演じさせたらピカイチのエリック。果てしない動揺と悲哀が誰よりも似合う男。
予知能力・・・精神科医によると未来に死にゆくドギョンの強い後悔の念が、さかのぼって現在のドギュンに予知能力というカタチで表われているとのこと。
美人のオ・ヘヨンとの愛を失ったドギョンはどこか生きていることがつらそうな男だった。
いや、それはもしかすると幼少期に家族の愛を失ってしまった時から、ドギュンの心の奥底にある誰かを愛する気持ちというのは凍てついたのかもしれない。
そんな生きているのがつらい男は、そう遠くない未来に自分が死にゆくということも静かに受け入れようとする。
だから何も望まない、誰ももう愛さない。渇望し、狂おしいほどの自分の気持ちを抑え込もうとする。
そう思っていたのに、あまりにも苦しくて、凍てついたはずの心が寂しさで溢れそうになって。
オ・ヘヨンへの愛で溢れそうになって。
だから、だから。
オ・ヘヨンに向かって走り出す。
過去も未来も関係なく、自分の心が迸るままに生きていこうとする。
ドギュンが予知能力で見る運命に逆らった瞬間。視聴している私も鳥肌が。
どうか、どうか。

 
固唾をのんで彼らの行方を見守っていきたいと思う。

 

 

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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