Can’t Help Falling in Love・・・応答せよ1988 12話まで

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韓国ドラマ「応答せよ1988」12話まで視聴。

 

 

誰かを愛するということは、愛を与える余裕を指すのではなく、愛を与えずにはいられない切実さなの。
誰かを愛するってね、本当に難しいことなのよ。
誰かを愛するということは、ただその人の体温を愛するのではなく、その人の体温に近づくと言うことなの。
それから誰かを愛すると言うことは、その相手に苦しめられて、だからその相手を憎んで憎んで憎みたくても結局は憎めないということでもあるのよ。
愛するということは憎まないという意味ではなく、決して憎むことができないという意味なのよ。
(12話)

 

 

あ~、やっぱり面白い。好きにならずにいられないドラマです、「応答せよ1988」は。
家族愛、友情、初恋、心からあふれ出てくるすべての愛情がこのドラマには流れていてね。
正直最初見始めた時は、韓国ドラマにありがちな家族がどなりあってて、too much noisyなドラマだなぁとちょっと引き気味で視聴していました。
とにかく1話のテンションがいきなりマックスで始まった感じがね、このドラマについていけるのかしらと心配に少しだけさせたの。
1話終わるころには「1988」の世界観にすっかり夢中。
濃密な人間関係ゆえにその距離感が近すぎて喧嘩をしている家族たちなのだけれども、だからこそその距離の近さが私ぐらいの年代にとってはあまりに懐かしすぎて涙が出そうになるの。
大人になるにつれて家族との距離感、他人との距離感をはかるようになり、感情をコントロールして自分を守るすべを知っていく。
「1988」ではまだ大人になりきれない少年少女たちの未来に対する不安、この濃密な世界に対する息苦しさ、そしてあふれんばかりの愛情がこれでもかと描かれていて、やっぱり泣けてくる。
私が失ってしまった青春がここにあるから。

 

 

毎話ラストの登場人物たちのモノローグもね、趣深くってね。
本当にいいドラマです。
しかしこのドラマが日本で放映される時は、著作権というエクスキューズで数々の名曲が差し替えられて画像にはモザイクがかかるのだろうなぁ。
しかも1話100分近くあるから、変なところで細切れになりレンタルDVDではやたら巻数が増え、全28話なんて訳分からないバージョンで紹介されるのかもしれない。
毎話のエピソードは三題噺のようにテーマが3つぐらいあり綺麗に伏線が拾われ、それはそれは美しい構成なんですよ。
ぜひオリジナルバージョン放映を熱望します。

 

 

 

 

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ヒロインのドクソンもといスヨン(笑)の恋模様よりもソヌとボラの恋模様の展開の方が早いかな。
ソヌはいい男だー。皆が恐れおののく(爆)ボラの芯の柔らかな優しさを見抜き恋をするなんて。
ボラはその頭の良さから、自分の置かれている世界、両親の現状、貧しさ、息苦しさで押しつぶされそうになりながらも未来へと足掻く少女。
その焦燥感が学生運動へと走らせてしまったのだろうし、彼女の傲慢や怒りっぽさは挫けそうになる自分を守るためのテクニックなのでしょう。
この不条理な世界に怒っていなければ自分の柔らかな心が、優しい心が傷ついてしまうから。
そんな不安定なボラを誰よりも理解し寄り添おうとしているソヌ。
18歳なのに彼もまたこの世界の不条理を知っている。
父が亡くなったのも、家が貧乏なのも、静かに自分の中で受け止めて自分の手の中に残った家族や友人や、ボラへの愛を守ろうとしている少年。
この年齢でここまで懐が大きいなんて。
ソヌがドクソンではなくボラに恋するのはわかるような気がする。だってボラは単純なドクソンと違い複雑だから。
ソヌと同じように複雑な優しさを持っている少女だから。
懐が大きいソヌが、母親の恋心にほのかにやきもちを焼くさまは年相応でこれまたかわゆい。

 

 

 

 

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私はテク派なのでかなりテクびいきでございますが。
ソヌに失恋したドクソンは、次はまたしても友人のサジェスチョンからジョンファンが自分の事を好きみたいだと気づくとジョンファンにほのかな恋心を抱くように。
自分を好きな相手に恋をするというのは、やっぱり本当の恋のようには思えません。
冒頭に書いたボラのモノローグのように愛とは「与えずにはいられない切実さなの」ですから。
すっかりテクの分が悪いような展開にも見えますが、よ~くこのドラマを見ているとかなりテクが策士だということが分かってきます。
天然の純粋無垢な少年なのでしょうけれども、天性の勝負師とでも言いましょうか。
「ドクソンのことが好きだ」と堂々と友人たちの前で宣言。恋敵のジョンファンは意気消沈。
ドクソンに頼りきり、彼女がいなければご飯も食べない(笑)
テク父によるとテクは好きな人にとことん甘えるということらしいので。(テク父も同じ恋愛傾向なのが笑えます)
どちらかと言うとドクソンはそんなテクを母のように姉のように見守り、寄りそっています。
男女の愛というよりも家族愛にも見えますが。
ドクソンは強烈に愛を求めている少女ですからね。いつもボラの影に隠れて、彼女自身のことを必要とし愛してくれる相手を探しているそんな少女なのです。
だからこそ相手が自分を好きかも知れないと思うと、簡単に恋に堕ちてしまうそんな少女です。
愛を与えたい女なの子なのです。
テクが切実に彼女を求めている気持ちがいつドクソンに届くのでしょうか。
テクに対しては保護者のようにドクソンは寄りそっていますが、テクは普段は天然少年なのにここぞという時に男として彼女を守るからなぁ。やるなテク。

 

 
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テクの切実さとジョンファンの切実さのどちらがドクソンの心に響くのか。
そんな危うい恋愛のバランスの上に立っているように思います。
どれだけドクソンのことを必要としているかを見せるか、ここにこの恋愛はかかっているのよ。
かっこ悪いとか、かっこいいとか、そんなことを抜きにしてどこまで切実に相手を求めるのか、そんな愛かなぁ。
ジョンファンがこのまま逃げ切るのか。
しかしテクは勝負事には貪欲ですからね。何手先までも見ていそうな気がする(笑)

 

 

 

 

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うん、本当に皆に幸せになってもらいたい。
そんな心優しいドラマです。

 

 

 

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コメント

    • はる
    • 2016年 2月 17日

    yucaさん、こんばんは

    繰り返し読み返しました
    ソヌ、ボラ、トクソン、ソヌ、ジョンファンの考察に感動してます
    視聴しながら、ここまで紐解くなんて
    興奮してしまった

    結末の推理に集中して
    色んな伏線や彼らの表情を
    見逃してしまってる
    yucaさんのレビューで
    多くのことに気づかされてます

    誰と誰が結ばれるって
    そんな簡単なものではない
    作家さん、監督さんの
    渾身の作品に圧倒されます

    シーズン1.2より
    ずっと深くて複雑

  1. はるさん、コメントありがとうございます。

    いやあ、「1988」にノックアウト。18話の完璧な切なさに号泣です。
    もちろん恋愛ドラマではあるので、ドクソンとジョンファンとテクの恋の行方が一番気になりますが。
    それに加えて双門洞の人々のひとりひとりが本当に愛おしくってね。
    別れはどうしてこんなに苦しいのでしょう。
    それはね、「1988」を観ていると私たちはどれだけ沢山のことを忘れてしまったのだろうかと思いだしてしまうから。
    幼いころ遊んでいたあの路地に。
    なんて沢山の想いを私たちは置いてきてしまったのでしょうね。

    そんなことを思いながら咽び泣いています。

    • yukaetsu
    • 2016年 4月 19日

    おじゃましてます。
    昨日最終話まで完走しました。
    ソヌがどうしてボラヌナに恋したか。
    お葬式のシーンでふんふん納得した津森になっていましたが、yucaさんの考察になるほど~でした。納得。
    ホント最初からフルスロットルだったのですが、見せる所は静かに見せる!ソヌ母ちゃんのみかんのシーンとか、ちょっとちょっとに涙します。

    個人的にはツンデレ王子ジョンファン押しですが、、、。どの子供たちもみんな素敵でいとおしい!文才のない私は、このブログでいつもうなりっぱなしです。又お邪魔します。

  2. yukaetsuさま、コメントありがとうございます♪

    遅レスすぎて、ごめんなさい。

    「1988」まだ感想は書いておりませんが、OSTはヘビロテ中。
    ある曲を聞くたびに、胸が痛いような、苦しいようなそんな気持ちに襲われて、いまだに涙が出る。
    18話はね、神回ですよね。
    ジョンファンのことを想うと、泣けて泣けて、今でも涙がこみ上げて。
    あ~、でもテクも好きなのです。

    心が落ちついたらドラマの感想書きますので。

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