僕の心が痛い・・・リメンバー4話まで

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韓国ドラマ「リメンバー」4話まで視聴。

 

 

見ている私の心まで冷たく痛くなってしまった4話まで。
「リメンバー」の視聴がなかなか進まないのは痛いから。とにかく4話までがものすごくヘビーで、痛くて、心がきりきりする。
4話ラストでやっと過去編が終わり5話から現代編に戻るのか。
いずれにしろ物語のトーンが少し変わってくれればいいのだけれども。このままじゃ辛すぎる。
そんな中でスンホ君、ナムグン・ミン、パク・ソンウンの三つ巴の迫真の演技合戦で60分があっという間。
ジェットコースター展開で、反転に次ぐ反転。昨日の敵は今日の味方という目まぐるしい展開。
とにかく三者三様の演技が凄くってね。

 

 

 

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ソ・ジヌ(ユ・スンホ)のまっすぐのまなざしにかつて父を失った自分を重ね、5万ウォンでジヌ父の弁護を引き受けるパク・ドンホ(パク・ソンウン)
世の中の甘いも酸いも知り尽くしたドンホが、正義や真実などに重きを置かない悪徳弁護士のドンホが、ジヌという綺麗な少年の存在に心を打たれ柄にもなく弁護を引き受ける。
それは生きていくうちに捨て去ったと思っていたドンホの心の奥に潜んでいる人間らしい心、良心などと言うとドンホは笑うかもしれないけれども。
世間をシニカルに、金銭で計算してきた男の中に残っていた良心が権力によってずたずたと切り裂かれていく。
しかも自分をまっすぐなまなざしで信じていたジヌの前で。

 

 

 

 

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財閥の御曹司ですべてを持っているはずなのに、いつも不安に押しつぶされそうな、強迫観念に押しつぶされそうなナム・ギュマン(ナムグン・ミン)
あまりにゲスすぎて、ミッチンノムすぎるギュマンをこれまた迫真の演技でナムグン・ミンが演じる。
「私の心が聞こえる?」で私を涙の海に突き落としたマルオッパの面影は、もうここにはない。
私の大好きな低音ボイスを聞きながら、どうしてこんなにゲスいの~と画面に絶叫することがしばしば。
物腰は柔らかいのに、導火線は短くすぐ凶暴になる。品格(?)と凶暴さを併せ持つサイコパス。
ギュマンがほほ笑みながら逆上する演技がものすごいの。
財閥の父親に抑圧されて育ってきたので歪なカタチになってしまっているサイコパス。善悪の判断はあくまでも自分の快楽だという。
過去のギュマンはまだ計算高くないのでツメの甘さばかりが目立つサイコパスでしたが、4年たった現在、どんな傲慢なモンスターに変化しているのだろうか?
とにかくギュマンから目が離せられない。

 

 

 

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男の涙とは、ここぞというときに流すからこそ、効果があるのだと思う私ですがジヌは例外です。
腐敗した世界に彼は何度泣いたことでしょうか。
そのたびに彼の柔らかな心はずたずたに引き裂かれながら、それでもけなげに微笑もうとしているジヌ。
痛々しくってね、視聴していると苦しくなります。
小さな幸せ、しかしジヌにとっては全てだった幸せが掌から零れおちる。
ジヌの立っている姿を見るだけで胸に迫るものがあります。
とにかく4話をかけてジヌはすべてを奪われていく訳ですよね。

父(チョン・グァンリョル)を拘束され、慕い始めていたいたドンホに裏切られ、そして自分に優しくしてくれていたはずの人々に裏切られる。
人は弱いものなのですね。あっけなく周囲の人の良心や善意といったものがイルホグループによってオセロのコマのようにひっくり返されていく描写には鳥肌が立ちます。
この世界では希望などないのか。
誰ひとり信じられなくなったジヌにとって、最後にすがるものは自分しかいなかった。
彼の圧倒的な孤独と、闇に、想いを馳せます。
父の記憶が失われていくのと呼応するかのように、ジヌの中にあった瑞々しさ、柔らかさ、優しさ、素直さが涙と共に奪われていく。

 

 

 

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4年後、再び私たちの前に弁護士となって表れたジヌ。
彼の中には裏切られた記憶が刻印となって刻まれている。
ギュマンがどんなモンスターになったのかと同じくらい、ジヌがどのように変化してしまったのか。
サブタイトルに「息子の戦争」とあるように、「リメンバー」は息子たちの物語なのです。
父を取り戻そうとするその闘いは、失われた記憶を取り戻そうとする闘いにも似て、その前途は果てしなく厳しい。
父を亡くしてしまったドンホ(父はなぜ死んでしまったのか、まだ物語では語られていませんよね? ここにも重大な秘密があるのかも)、高圧的な父に抑圧されその反動でモンスターになっているギュマン、奪われた父を救おうともがくジヌ。
このドラマには母親の影はありません。
父権を取り戻そうとするドラマなのですから。

 

 

そんな中で紅1点でがんばっているパク・ミニョンちゃん。
頑張ってはいますが、4話までは無理やりジヌに絡めているような物語の展開で、無理して出さなくてもいいのじゃないかしらと思ってしまいました。
これからジヌとイナがどうロマンスを展開していくのか。
4話まではスンホ君はみずみずしい少年の魅力を演じていましたが、5話からの冷たく凍てついてしまった心を持つ男をどう演じるのか。
楽しみです。

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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