暴風前夜・・・帝王の娘スベクヒャン 61話まで

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韓国ドラマ「帝王の娘スベクヒャン」57話から61話まで視聴。

 

 

すっかり夢中です。他のドラマを視聴する気が起きなくなるほど。
おそらく起承転結の「承」の部分が終わり、これから怒涛の「転」に入って行く前の小康状態の物語展開。
偽王女スベクヒャンとなって百済の宮中に入り込んだソルヒは、姉ソルランがそばに来たことで、その毒手を誰彼かまわず振り回すことはなくなった。
一つには、手足となって働いてくれたサドを失ってしまったこと、そしてヘ・ネスクを抹殺する計画がとん挫してしまい、孤立無援になってしまったことも関係するでしょう。
ソルヒのあの可憐なたたずまいの奥に潜む、腐臭を周囲の人たちが気づき始めている。

とにかくソルヒを演じているソウの眉芸にうっとりと見とれています。
自由自在に眉を動かし、ソルヒの内面を表していきます。
不安、姦計、焦り、軽蔑、寂しさ、悪意、憎しみ、後悔・・・とにかく、ソウの眉だけ見ていても飽きがきません!
どうしたらあんなに、眉が動かせるのかしら。

前回、ソルランはソルヒの嘘に気付かないのかしら? なんて疑問を抱きましたが、やっぱりソルラン気づいています。
気付いたうえで、ソルヒの嘘を叱り、そしてその上で一緒に暮らそうと思っているソルランのけなげさ。
愛よりも恋よりも忠義よりも、妹のことを思っているソルラン。
ミョンノンはソルランへの恋心を自覚していますが、妹LOVEソルランを振り向かせるのは、並大抵のことではありませんね(笑)
四苦八苦しているミョンノン太子を見るだけで、心が癒されるわ~

 

 

 

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武寧王を見ているだけで、泣けてくるんだよな。
亡き東城王の遺言を守るために、わが子と東城王の子を入れ替えてまでも東城王の遺児ミョンノンを守ろうとする。
そのことによって、さらに複雑に人間関係が錯綜。
愛する女をわが手で放逐し、愛するわが子を遠ざけ、王の手の中に残っているのは百済という国だけ。
忠臣はいるけれども、彼らの一番の大義は百済の繁栄。
王は自分の私生活の幸せの全てを手放し、まるで修行僧のように黙々と国のために心を砕く。
王のストイックな生き方を見ていると、もう泣けてくる。
王は誰よりも優しくて誰よりも非情でならないといけないと知っている。
臣下を信じ、しかし誰も信じてはいけない、自分の娘でさえも。
そんな孤独な王がチンム公と話すとき、ソルランと話すときの王の楽しそうな顔に泣けてくる。
幸せを手放した王が、最後に手にするものはなんなのでしょうね。

 
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同じくクチョンを見ているだけで、また、泣けてくる。
武寧王が子供を手放した父親ならば、クチョンは子供に否定された父親で、そんな二人の対比も見事。
クチョンに対してチンム公が「父や兄から教わっているみたいだ」と笑って言ったりすると、もう涙。
まだまだ怒涛の展開はこれからなのに、こんなに泣いてしまって大丈夫か、私?(笑)

親を慕う子供の心、子を思う親心、すべてがすれ違ってしまっているから、こんなにも泣けるのかもしれない。
親子の情を描く物語に、私は弱いんです。

 
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先ほども書いたけれども、ミョンノン太子の微妙な恋のアタックはソルランに伝わっているのか?(笑)
あまりの不器用さに毎回笑ってしまいます。
ミョンノンの不器用さが、このドラマの深刻な展開にユーモアを醸し出してくれます。
「取り消す・・・忠誠しか望まないという言葉を」という持って回った恋の告白に、必ず臣下のカンボク君がお邪魔虫になるという、お約束の展開も大好きです!
韓国ドラマってこういう臣下の描き方が、製作者たちが狙っているとわかっていても毎回ツボに入るのよね。
カンボク君がものすごくイイです!
潔癖症で気難しいくせに恋に不器用なミョンノンの護衛であり、太子の居場所はどこにいてもわかるという嗅覚の持ち主(爆)
カンボク君に何度、恋の告白を邪魔されたことか。

しかも次回、そんなカンボク君を振り切って、ミョンノン太子はソルランと共にお出かけするのですね。
ミョンノンのわくわく感と、ソルランはソルヒがスベクヒャンであることの真偽を確かめる深刻な状況とのギャップが、また笑えます。
キムンのスニムンという新たな癖あり人物も登場し、どうなるんでしょうか。

 

 

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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