虚々実々・・・帝王の娘スベクヒャン 51話まで

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韓国ドラマ「帝王の娘スベクヒャン」51話まで視聴。

 

 

登場人物たちの虚々実々の駆け引きが展開されていきます。
ヒロインのソルランは、王妃の女官をやっていますが、実はピムンという諜報団のメンバーで、といった具合に誰もが二面性をこっそり抱いているドラマ。
誰もが何かを心に秘めていて、様々な利害が絡まりつつある。
そんな入り組んだ人間関係に、さらにソルヒの姦計という毒がゆっくりと効き始めていて。

 
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チンム公がカワユイ。
オールバックだったヘアスタイルから前髪ありのヘアスタイルに変更したとたん、カワユサUP。
血が呼びあうのでしょうか、何気にソルランを毎回気遣ってくれます。
落ち込むソルランを覗き込むように、彼女の目線の高さに合わせるチンム公を見ていると、自暴自棄な人ではあるけれども、悪い人ではないのよね、と愛おしくなります。

 

 

 

 

 

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ソルランの無意識の接触術(笑)にイチコロのマング。
ソルランは意識して実行する接触術はわざとらしすぎて毎回相手がドン引きしていますが、無意識だと成功している(笑)
まだまだ修行せねばね。そんなソルランに癒されます。
ソルラン役のソ・ヒョンジンって表情がいいんですよね。決して気取らず、コロコロ変わるその表情に心が癒されます。
現在放映中の「三銃士」でも世子さまの妃ユンソを演じていて、チャーミング。

 
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ミョンノンはソルランが気になって気になって仕方がない。
51話の彼の独白にはソルランではなくても、涙が出そうになる。
「スベクヒャン」では「待つ愛のカタチ」を描いているように思うのですが、ミョンノンもずっと父親だと思い込まされている武寧王の愛を待っている、さびしい人間なんです。
理由を知らないからこそ、父親が自分に対してどこか距離感を置く接し方に不安になるのです。
幸せそうに見えて、何でも持っていそうなミョンノンなのに、肉親の愛を感じることができないなんて切ないなぁ。
チンム公と合わせ鏡の存在。どちらも肉親の愛に飢えている。
そしてそんな自分のさびしい心を、チンム公に対抗するかのようにソルランに激白するミョンノンのいじましさ(笑)がカワユイ~♪

 

お前はわかっていない・・・
チンム公だけではなく、私だって可哀そうだ。
私も・・・母の顔を知らない。
私にとってはたった一人の母なのに、王様はとうに母を忘れている。
いいや、王様の心には1人しかいない。スベクヒャンの母親だ。
王様に、忘れられぬ女人がいるのは嬉しい。だが寂しく思うのも事実だ。母を思うと・・・哀れでたまらない。
私の母は・・・世間から忘れられた存在だ。
私は一日も休むことなく努力した。ひょっとしたら母が王様に忘れられたように、私も忘れられるのではと・・・一日も休まず努力した。
幼いころ〝母上、今日はもう本を読むのに飽きました”〝母上、今日は風邪気味なので弓矢の練習は嫌です”、そう駄々をこねてみたかった。
それなのに、この広い応急に甘えられる相手は・・・一人もいなかった。

 

ソルランとのもどかしい恋愛未満模様の駆け引きの中で、ミョンノンの本音がポロリとこぼれる。

 

 

 

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クチョン~~!!!
ええ、ええ、彼の再登場に狂喜乱舞!
ソルヒの暴走を止められるのは実の父親だけではないでしょうか。

 

 

 

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何気にね、武骨なヨン・ボルテ好きなんです。
東城王の忘れ形見チンム公を立派に育てていかないといけないという忠誠心、それでいて武寧王が実は彼を煙たがっているのではなく、大切に思っていると聞かされると赤面するナイーブさ。
実の息子を預けているのだからヨン達率をものすごく信頼しているのだと視聴者は知っているのに、肝心の本人に知る由もないことへのもどかしさ。
チンム公のためにスベクヒャンの花の形を折り紙で作り、その中にナイトキャンドルを毎晩灯すそのロマンチシズム(爆)
大好きです。
このドラマではもしかすると悪役の部類に入りそうなヨン達率ですが、彼がそういう立場にいる理由も説明されいているの。
だからこそ単なる悪役ではない奥行きの深さと、いじらしさを感じるのです。

 
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51話でソルランとソルヒの姉妹は再会するのですが。
ソルヒが宮廷の人たちにゆっくりと、じっくりと心の中に毒を仕込んでいくさまが圧巻。
つかの間の武寧王と父娘ごっこを楽しんでいたソルヒですが、もはや王のことは考えずに、国のことも考えずに、ただ王女の座を守ることに必死になっている。
クチョンの娘であるという運命に逆らうためには、周囲の人が皆、不幸になってもいいというその毒々しさ。
彼女の毒にどれだけの人がやられるのでしょうか。

 

 

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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  • コメント ( 4 )

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  1. FANです。

    眉芸サマ日誌。

    順調に複雑怪奇をまっしぐら。 さすが、眉芸サマ。
    狂気を色気に変貌させて、坂道を転がっておられます。 

    ユカさんは、ドリアン・グレイの肖像、という、オスカーワイルドの小説をご存知ですか?
    美青年が、肖像画の中でだけ劣化して、自分は老いることなく悪徳を堪能する・・・、ドンヨリとした物語ですが。

    眉芸さまの、家族の肖像画に縋っている姿が、それに重なって、怖いよ~。

    なのに、悩ましいのは。
    胸ペッたん子お姉ちゃんと、どこか整合性の無い(顔、でなく)妹。 私が男なら、どっちを選ぶだろうか?と。
    清楚で面白いお姉ちゃんが、俄然、有利なのですが。
    眉芸さまの、1時間に2回ほど有る、ひたすら可憐な姿も、捨てがたく・・。

    何がしたいのか良く分からない、チンム公と共に、悩んでます。あと、

    太子様は王様の弟ではなく、息子である。これをユカさんの相関図で、何度も確認しています。
    たまに、彼が、王様より年上に見える・・。包容力と演技力のせいでしょうか。

    ああ、本当にこのドラマ、1日10話ペースで放送して~。

    ※黄金の帝国。 ユカさん、そっちを選ばれましたか。 
    私は、裏番組の、キレイな男を、タイトルだけで選んでしまった。 タイトルの綺麗は何を指しているのか?まだ、見つけられません・・。しまった。

  2. yuca

    FANさん、コメントありがとうございます♪

    お、「スベクヒャン」順調ですね。うらやましい~

    >オスカーワイルド
    必携でしたからね、文学少女には(笑)

    >眉芸さまの、1時間に2回ほど有る、ひたすら可憐な姿も、捨てがたく・・。
    ソルヒって、ふとしたところが可憐なんだよね。でもその奥底にこうすれば、可憐に見えるでしょ、というソウの計算が買いま見られます(笑)
    王様に対しての思いやりは、最初は真実だったのでしょうけれどもね。
    自分を受け入れられない人は、実の親でも・・・という屈折ぶり。
    現実と自分が思い描く理想の自分がかけ離れ過ぎていると、壊れてしまうものなのかな。
    あくまでも誰かの特別な人間になりたかった、たった一人の人になりたかったというソルヒの歪んだ気持ち。
    分らなくもないのよね。
    成長するにつれて自分を中心に世界は廻っていないということを知るのだけれども、彼女は知ろうとしなかったのかなぁ。

    >太子様は王様の弟ではなく、息子である。
    きゃああ!触れちゃいけませんことよ!
    なんだか、この時、チョ・ヒョンジェ老けているしむくんでいるのよね~
    もっと素顔はさっぱりイケメンなのに(笑)
    チンム公と同い年設定なのも、はるかに無理があるわよね。

    「スベクヒャン」は本当にウェルメイドなドラマで、こういうドラマにはなかなか出合えません。
    「キレイな」はナルっぽいので最初から視聴する気ゼロ。
    「黄金の帝国」はね、裏切りに次ぐ裏切りで視聴がしんどい(笑)
    なにもこの低体温の時期にそんなしんどいドラマを選ばなくても、なんて思います。

  3. FANです。

    そうそうそう!@可憐に見えるでしょ、というソウの計算

    可憐さに騙されてはイカンと、瞬時に引き戻す、眉の1ピクリ。あの企んでる姿、ぞくぞくします。

    そして、@きゃああ!触れちゃいけませんことよ!

    このドラマを時々視聴から、ハマり始めている周囲に。 ユカさんとの、この遣り取りを読んで聞かせたところ。大爆笑。
    そして5人中、3人が驚愕の声を上げ。
    ええ!!王様の伯父(やっぱり、年上)やと思ってた!!
    嘘!息子なの?!チンムと同い年?!実は、姉の父でした設定になるのかと思ってた。

    と、筋をキチンと追いかけない、勘違い視聴者がほぼ、見た目に惑わされて居りました。

    ちゃんと復習しなさい、と、ユカさんの相関図を見せて、勉強させときました。お手製相関図の完成度の高さに感嘆していましたよ。
    ただ、ドラマHPの写真も、ユカさん相関図も、やはり皇太子が一番、ろう長けているネと呟いておりました。

  4. yuca

    FANさん、もどもども~♪

    いったい、ソウはどこに行くんでしょうね。
    実は彼女の名前を聞くたびに、映画の「SAW」から芸名をつけたのじゃないかと反射的に毎回思う私。
    そのくらいスプラッタな存在で、愛すべき女優さんです。
    確か当初は可憐なヒロイン枠で出演されていたのに、いつの間にか悪女がお得意になられていて。
    ぶりっこヒロインは演技力がなくてもいいですが、悪女はやっぱりドラマのキモになりますものね。

    >皇太子が一番、ろう長けているネと呟いておりました。
    うふふふ。
    俳優さん自身も気にされていて、ファンミでぼやかれていたとどこかで聞いたような記憶があります。