午後10時、あなたのことを想う・・・キルミー・ヒールミー14話まで

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韓国ドラマ「キルミー・ヒールミー」14話まで視聴。

覚えておけ。
2015年1月17日夜10時・・・お前に惚れた瞬間だ。

 

まさか1話ラストのこのセリフがこんなに深い意味を持っていたなんて、狂おしくて、切なくて涙が出るよ、シン・セギ。
「キルヒル」、シリアスとコミカルのバランスが非常にいいですよね。
旧暦の新年の幕開けと同時に物語は一気にシリアスなパートへと突入か。
13話かけて伏線をめぐらせてきた、過去への話へと。
おおむね楽しく視聴しているのですが12話の占いのエピソードは必要かしら?
占い師に占ってもらって互いの恋心を自覚するチャ君とリジン・・・(汗;;)
そんな展開、シン・セギが陰で号泣しているよ~
 

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「眠らない」と答えるシン・セギが切なすぎて。
もはや「キルヒル」は私の中ではシン・セギのドラマになっています。
思い返せば、シン・セギが失われた記憶を持ち、シン・セギが先にリジンに恋をして、シン・セギがリジンへの償いのためにスンジングループを売り払うといい。
チャ・ドヒョンは毎回、シン・セギの後をトレースするだけなのに。
でもやっぱり、シン・セギは第一人格にはなれないのね。

 

「キルヒル」の終着点はおそらく全人格がチャ・ドヒョンの中に融合されていくのではないのかと、私は思っています。
回数を重ねるごとに、全く別人格であったチャ・ドヒョンの中にシン・セギの面影を見るようになり、シン・セギの中にチャ・ドヒョンの優しさを見るようになり。
ゆっくりとですが入り混じっていくように感じる。
相反する存在が反発し合うのではなく、互いに交り合い未来へと進んでいく過程を描くのがこの物語なのかとも思う。

 

 

14話ラスト、チャ・ドヒョンは自分が封印していた記憶の重さに打ちひしがれ、膝を屈しようとしています。
しかし、何よりもシン・セギのリジンへの思いの強さに圧倒されたのではないかしら。
「夜10時」という特別な時間を21年間、大切に秘めていたシン・セギに。
チャ君はシン君の強い恋心に打ち勝つことができるのかしら?

 

 

 

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「何だかんだと聞かれたら」
「答えてあげるが世の情け」
「世界の破壊を防ぐため」
「世界の平和を守るため」
「愛と真実の悪を貫く」
「ラブリーチャーミーな敵役かたきやく」
「リオン」
「リジン」
「銀河を駆ける、ロケット団の二人には」
「美しい未来、明るい明日が待ってるぜ」

笑った~
リオンって本当にいいなぁ。こうやってリジンの壊れかけた心を癒していったのよね。
つらい記憶の上に、楽しい記憶を上書きして、そして長い年月をかけてゆっくりとゆっくりと彼女の心を癒していく。

 

 

 

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「キルヒル」の物語の根底には、虐待があるであろうことは想像されていましたが、そう来るとはね。
ソンジングループ一族とリジンの家族の対比が描かれていますが。
リジンの親は来客にはいつも持ちきれないほどの料理をお土産にして持たせる。
ソンジン一族は、たとえ親族でも何一つ与えたくない、すべて自分のものとして手に入れたい。
惜しみなく与える者と、貪欲に根こそぎ奪う者。
スンジンの一族であるチャ・ドヒョンの父親はリジンから根こそぎ奪おうとしたのかもしれませんね。
かつて自分が愛した女の忘れ形見だから。
自分が元妻からもらえるはずだった愛の残骸をリジンを虐待することで、取り返そうとしたかのように。
そういう家族の闇がチャ・ドヒョンを怪物にしたのよね。
誰かの犠牲の上に成り立っているのに、さらに貪欲になりつつあるスンジン一族が怖い。

 

何でもかんでも自分の手に入れようとするのではなく、おそらくチャ・ドヒョンがこれから彼の中の人格たちとわかりあい、妥協し、分かち合い、そうして共存していくようにスンジン一族も変わって欲しい。
テーマが「ヒールミー」だからね。
主役たちが癒されていく過程で、かなうならば我執にとらわれたスンジン一族も変わっていってほしい。
そうでないと、呪いは解けないから。

 

 

 

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夜10時にね、あなたのことを想うよ、シン・セギ。

 

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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  • コメント ( 6 )

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  1. choco

    yucaさん こんばんは
    久しぶりに 視聴スピードの近い作品です
    今、15話までです。よくある「1日だけ幸福に過ごして 無理にさよなら言うパターン」でたーぁ!

    私、ヒョンビン>チソン なもので、評判はキルヒルのほうが良いのは知っていたんですが・・・やっぱビニ様!と、先にジキル見たのです。
    で、がっかり・・・この多重人格という素材を 上っ面でかいている話でした。登場人物すべて 薄っぺらい印象でした。

    その後すぐ キルヒル見始めて~ 断然こちらが面白いです。
    まず、チソン! 私、昔は苦手だったんです。どんな役やってもいつも ぴかぴかの王子様!で 全くダイ〇〇役者だと・・・キムスロくらいまで そう思ってました。目からウロコだったのが 秘密 ですよね! 思うに結婚が よい刺激になったのでしょうか・・ボヨンさんがいわゆるアゲ〇〇だったのでしょうか・・(失礼!下品で!)

    そして、セカンドにしてはあまりに 悲しいポジションの リヨナ~~~!
    おばちゃん、最後まであなたを見守ってるわ~!

    で、ラスト数話少し先が見えてますけど、楽しみたいと思います。
    yucaさんの 素敵な考察 また、お待ちしています!

  2. yuca

    chocoさん、コメントありがとうございます♪

    >1日だけ幸福に過ごして 無理にさよなら言うパターン
    私も15話を見て少しがっかりしました(笑)、あ、韓国ドラマ得意のパターンにするのねって。
    14話ラストでは切なかったのになぁ。
    雪見列所見に行くのでしょうね、16話で。

    >上っ面でかいている話でした。
    「ハイド・ジギル」は結構酷評されていますものね。確かビニは「キルヒル」出演依頼を断って「ハイジギ」に出演したのよね。
    ドラマのセレクトを間違えましたね~
    チソンがやっぱりいいですよね。王子様キャラですが、苦痛に打ち勝とうと足掻く姿が。
    守りたい人、愛おしい人のために、逃げるのではなく戦おうとする王子様が愛おしいです。
    私はチソンって「秘密」でお初だったのですが、お気に入りの役者さんになりつつありますよ。

    >悲しいポジションの リヨナ~~~!
    切ない~ リジンのため思って双子の兄というポジションで彼女を支えていたのに、リジンったら双子じゃないことを知っていたと言うのですものね。
    彼がリジンを支えていた21年間を思うと、胸が痛い。

    先は見えるのですけれども、どう着地させるのでしょうか「キルヒル」
    チャ・ドヒョンの母とハルモニには改心してほしいですけれども。

  3. choco

    yucaさん まいど~

    リヨンについての疑問というか
    リヨンに限らず、韓ドラにおける 
    「兄妹として育ち、後に血のつながりはないと知って 兄(妹)を好きになり悩む」
    このテーマ 古くは「秋の童話」なんですけど・・・
    当時、私はこの命題が ナゼナヤムノ?としか考えられず、血もつながらず、お互い好きなら結ばれたらいーじゃん!って。
    だから、秋の童話は何も悲しくなかったんですよね・・・で、私なりに 日本みたいにドライじゃなく 「家族」を大切にする韓国では 一度でも家族になった人と結ばれるなんて ありえない事なんだと 納得しました。
    しかし!!近年の韓ドラの中では 結構ゆるくなってきているのを 感じていました。

    なので・・・リオンも 実兄じゃないと、公認された今、堂々とセカンドに名乗りをあげたりして~

    そして今思う。
    ソンスンホンとソンヘギョは 何悩んでたんだろう・・・・w (名作だと思ってる人 ごめんなさい)

  4. yuca

    chocoさん、コメントありがとうございます♪

    >「兄妹として育ち、後に血のつながりはないと知って 兄(妹)を好きになり悩む」
    恋愛としての最大の障害のひとつですよね。障害が大きければ大きいほどその愛の力が試されますから。

    >リオンも 実兄じゃないと、公認された今、堂々とセカンドに名乗りをあげたりして~
    リオン、切なすぎます。
    リジンの心を癒すために、双子の兄としての立場から彼女の忌まわしい記憶を楽しい記憶へと塗り替えてきたリジン。
    兄だからこそリオンの語る言葉はリジンに強い説得力を持っていたのよね。
    彼女のことが大好きだったにもかかわらず、兄として接するしかなかったのです。リジンの凍てついた心を癒すためには。

    一方リジンはリオンのことを兄sとして受け入れることで、彼の言葉を素直に受け入れてきたのですものね。今更男としては見ることができないといったところでしょうか。

    近親相姦になる前提として、兄妹として育っていても別離の時間があり互いを異性として意識するのだと思っています。
    「秋の童話」とかはこのパターン。
    男女が幼いころから家族として認識して育っていくと、なかなか恋愛対象としては見ることはできないのではないかしら?
    そう思います。家族だから。異性ではないのよね。

    リオンは異性としてリジンを見ていたけれども、リジンは家族としてリオンを見ていた。
    ここがリオンの切ないところだよね。

    そして、「秋の童話」、私も全く主役2人には共感できず。ハン・テソクの切なさに悶えました~
    ウォンビン、またドラマ出てくれないかなぁ。

  5. ひめか

    ここまで来ました~
    ところが、私、わかっていません~(٭°̧̧̧ω°̧̧̧٭)
    頭がこんがらがって……

    リオンは、まさかリジンが覚えていたとは思っていなかったから、覚えていたのに家族としてしか見てもらってない事がわかってショックだったろうな~(٭°̧̧̧ω°̧̧̧٭)

    スンジングループの人間関係が、わからない……

  6. yuca

    ひめかさん、おはようございます♪

    >頭がこんがらがって……
    「傲慢と偏見」の方がややこしいと思います(笑)
    リオンはいいよね。お兄ちゃんの切なさが伝わってきますよ。

    「ピノキオ」にはっまてるひめかさんを見ていて羨ましいです~
    チェ・ミンス氏つながりで「ペク・ドンス」にチャレンジをしようと思っています。
    相変わらず、凄い圧倒感で~
    あのオジサマたちのオーラは若い俳優さんは出せませんよね。