ふりむかないでお願いだから・・・デート4話まで

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「デート~恋とはどんなものかしら~」4話まで視聴。

 

久しぶりのリアタイ月9です!「リッチマン・プアウーマン」以来。
1話で依子のアヒル口でノックアウトされました。このシーン、何度見ても強烈です。
巧の理想の女性が「ヘプバーンと原節子と峰不二子とメーテルを足して4で割ったような女性」ということですか、杏チャンのたたずまいは無理やり4で割ったようではないですか?
バイクに乗る様はヘプバーン、父親と食卓で向き合うたたずまいは原節子のようでもあり。確か以前メーテルのコスプレもしていたような・・・ 峰不二子のセクシーさがあれば言うことないのかな?
まあ、ほぼ巧のストライクゾーンの女性だと思うのです(笑)

 

 

 

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夏目漱石が提唱した高等遊民という名の、今で言うとニートな巧。
文系男子と理系女子の恋模様(いまだに恋愛未満、友情以上なのかな)は頭でっかちすぎて、原理原則にのっとり現代の恋愛イベントをことごとく模倣しながら、恋愛至上主義の風潮に軽くジャブを入れていたりする。
本当に「地獄絵図」のような(爆)遊園地デート楽しい?
フラッシュモブのプロポーズってあり?
婚活パーティーで互いを知り合うことができるの?
クリスマスって恋人と過ごすものなの?
世間の恋愛常識にノリきれない彼らは、常識をことごとくひっくり返して独自の結婚理論までに到達するのよね。
しかし巧が敬愛する元祖高等遊民の「それから」の大助も、友人の妻三千代との恋愛で己になんの力も持っていないことに打ちのめされるんだよね。
高等遊民とは自由であるかのように見えて、実は全く自由ではない職業なんです。お金も力も何も持つことを許されない身分。
愛する女に何かあった時に、何もできない・・・そのことに巧はまだ気づいていないのか。

 

ちなみに、4話で依子へのプレゼントのために断腸(爆)の思いで「小林多喜二」全集を売りましたが、私に言わせれば彼はまだまだ恋をしていませんね(笑)
彼の部屋にはマンガの稀覯本が積まれてあるのに、よりによって多喜二。
プロレタリア文学の代表作家であり、労働者文学とカテゴライズされています。
労働を経験したことがない巧が多喜二を断腸の思いで売り払ったといっても、皮肉を感じるだけなんですけどね。
恋愛とは選択する過程なんだと思います。
相手のためにどこまで自分がためされる行為とも言える。依子のために自分の大切なものを売ったと自己陶酔している巧ですが、逆を言えば彼女はまだまだ彼の中ではそのくらいの位置なんです。
多喜二ぐらいの位置。大切なマンガの稀覯本程ではない位置づけ。5話以降、この位置づけがどう変化していくのかしら?

 

 

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しかし、恐るべしハセヒロ。彼のマシンガントークを聞いていたら、ほだされちゃってきます(笑)
「貴女に寄生させてください」って男としてどうなの・・・なんて思惑を遥かに超えたところで、説得力を持ってくるのだから。
「いろんな人間がいていいんです!」ってそりゃそうだ。
巧の口説き方を見ていると、もはや恋の口説きのようにも思えてくるから不思議。
全身全霊をかけて、相手と向き合い、自分の言葉でもって情熱を伝えていく。
恋愛不適合者の主役たちだけれども、誰よりも相手と真摯に向き合おうとするその態度は、何よりも恋愛適合者。

 

「デート」の面白いところは、上辺の恋愛の価値観を否定したところで見えてくる恋愛の本質なんだろうなぁ。
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さまざまなフェチが集まる3話の婚活パーティーも爆笑。
眼帯に熟女にSMにオタク女子って、どれだけ萌えどころをそろえるんでしょうか?
でもって、羽海野チカトーク炸裂だものね。
月9ファンというよりは、月9以外のファン層に支持されつつある「デート」
宗太郎とSM女子のやり取りより、オタク女子と巧の「裸を見られるみたいで、死ぬほど恥ずかしいけど・・・谷口さんならいいかも」「・・・見たい」とつぶやく彼らの方が100倍もエロくてめまいがするのはなぜ?(笑)

 

 

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依子はコミュニケーションが下手な女の子。
0と1の世界で生きている方が落ち着くのですが、世間はそんなに割り切れていない。
そのことに気づくからこそ、彼女の前には亡き母親が出てきて世間の道理を説くのです。
母親は依子のもう一つの人格。
0と1ではこの世は割り切れない、ファジーな部分があるって。
巧と真摯に向き合うことによって、ファジーさが心地いいものかもしれないと思う。
マッサージ器では得ることのできなかった、コリのツボというファジーな人間の良さを実感する。
巧も変わってきているけれども、彼女も変わってきています。
毎回彼女がコスプレチックな衣装なのは、異文化を経験していくということでもあるのでしょう。
まるで不思議の国のアリスのように、ファジーな世界に迷い込んだ依子。
今まで振り向かずに生きてきた世界を、振り向いて見直していくのです。
アンチ恋愛主義、アンチ男女の役割決め付け、アンチ仕事と世間一般の常識をことごとく覆した後に生まれる、恋ってどんなものなのかしらね?

そうそう、恋愛の王道を貫こうとする鷲尾君も大好きなのですが、なぜに依子? 人間は自分の理解の範疇を超えるものに、無条件でふれひしたくなる習性があるのかもしれません。マゾ男だよ(笑)

 

5話は・・・

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「サイボーグ009」のコスプレ!
島村ジョーとフランソワーズ・アルヌールだよ!
なんかさ、もうオタクとしては歓喜のあまり涙をだして、お腹をかかえて予告動画に釘付けです。
3話の眼帯といい、肩もみ券だったり脚本の構成も爽快!
月曜日が楽しみだわ。

 

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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  • コメント ( 12 )

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  1. FANです。

    軽いラブコメの裏に、今時の社会性が辛く秘められてるドラマですよね。
    うっすら横目で、身近に居るイタイ人達に、
    似てるね、と言いたくなる場面が多々あります。

    杏ちゃんのリミットは8分弱になってきましたが、巧が全部、払拭してくれます。
    堺弁護士のマシンガンと一線を画しているのは、さすが、チャオ♪♪長谷川。

    しかし、巧、いっそのこと、アルベルトの方が似合う気がする・・。
    いや、グレートブリテンも、イケる気がする・・。
    端正な顔でチープなコスプレをされると、それだけで笑えるわ、卑怯だわ。

    そうそう、笑えると言えば。
    ウロボロスはご覧になってますか?話はどうなのかな・ですが、小ネタが美味しいです。

    小栗君が毎回、今週は何々キャラ(褒めまくるキャラとか、あれやこれや)と、
    部下に宣言するお約束が楽しいです。何と言っても、その部下がムロツヨシ・・。このキャスティングで、その遊びって、これも卑怯だわ。

  2. yuca

    FANさん、どもども~♪

    >端正な顔でチープなコスプレをされると、それだけで笑えるわ、卑怯だわ。
    予告で見て、心の準備をしていたつもりなのに、いざそのシーンを目撃すると心が震えました(笑)
    私の初恋は、009かキャプテン・ハーロックか、みたいな感じでしたから(爆)
    今考えるとどちらもこじらせ男子ですね、やれやれ。

    >今時の社会性が辛く秘められてるドラマですよね。
    これがあるから、月9嫌いな層も観ているのかもしれませんね。
    ただのラブロマンスじゃないんだよ、シニカルだよと言いわけをしながら。

    しかし、突き詰めればやっぱり月9で放映されるだけはありますね。
    王道のラブコメです。

  3. FANです。

    あらら、お引っ越し疲れも、ナンのその。 そうですか、
    そんな初恋談義を持ちだされますか・・・。そんな正しい、正統派の王道を持ちだされては・・・。

    009とハーロック、それを持ちだされたらねえ。。。
    もう、残る一人は、キャシャーンか、ガッチャマンのジョー(ケンではない)、でしか、私には在りえない。

    って、ほら、また、共鳴してしまいます・・。困った方だ。

    009の3D映画を、2300円+交通費を払って、観に行ったナンテ、口が裂けても言いません。
    巧のコスプレの方が、よっぽど等身大に感じた、だなんて、間違っても、言いませんわ。

  4. yuca

    FANさん、コメントありがとうございます♪

    >そんな初恋談義を持ちだされますか・・・
    あああ! 昨日は微熱があり朦朧としてコメ返しをいたしましたが。
    本当だ!初恋について語っているよ、私(爆)

    まあ、いまだに見るドラマ観るアニメ、全てに初恋の君を見つけますので、当てになりません(笑)

    >009の3D映画を、2300円+交通費を払って、観に行ったナンテ、
    はあああ! さすが師匠さまです。有る意味「黒執事」や「ルパン三世」よりもチャレンジャーです。
    もう、FANさんには頭があがりませんことよ。

    ところで、以前コメントで
    >ウロボロスはご覧になってますか?話はどうなのかな・ですが、小ネタが美味しいです。
    副音声でがちに楽しんでおりますので、ストーリーの本筋はさっぱりな私、でした。

  5. FANです。

    でっしゃろ?3D映画って、レディースデイとか、色んな割引を全て切り捨てて、呼び寄せるので。
    さぞや、凄いんだろう。。て、これですわ。
    いやん、※注1・あの、ユカさんに、師匠と呼ばれては、もう二度と、私の褒章並みの過去は語れません。 あれ※注・1の破壊力はそれぐらいです。

    って、違う!!そこじゃない!!
    発熱してるのに、こういう、下らない三文コントに付き合われちゃ、いけません。

    どうぞ、お引っ越しの後片付けは、今しばらく置いておかれて、お休み下さいませ。
    私は、アールデコな旧宅と、ウロボロスの正音声を一応、復習しておきます。

    お熱が有るのに、ご返信ありがとうございました。まったくこの方は・・。
    ※注1・、それは、あれを置いて他ない・・、いつかどこかで・・・。あなた様こそ、永遠の師匠です。

  6. 追伸・な、FANです。

    お加減はいかがですか?と、言いつつ。

    なんか、何かが、どっか?引っ掛かる。と、気になっていたのですが、思い出しました。ユカさん。

    @師匠って、なんでやネン、と言いたい、その前に。その、師匠に、さま、の敬称って、・・・、???そうですか、そういうカテゴリーに分類して下さいましたか・・。
    畏まりました、では、ですね。

    ユカさんの、上がらなくなった頭を押さえつけて、しばし、起き上がれない寝技に、持ち込みましてよ。
    (言っときますが、健全な爆睡への誘いです) ヤバいやばい。ふー・・・。

    具合が悪い時まで、細かい突っ込みで弄ぶのはヤメテ下さい・・。ああ、また、小宇宙のブラックホール発見してしまった・・。
    私はこの先も、この路線なんだろう、はい、ですよね?

    で、兎サンではない、只の林檎と、味の無いフカヒレ粥、こっそり献上いたします。
    ※味も、実も無いコメントを送っている言い訳の、差し入れです。

  7. yuca

    FANさま、コメントありがとうございます♪

    ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、お返事が遅くなって!

    >私の褒章並みの過去は語れません。
    いえいえ、語ってくださいな。お互いどこまで赤裸々に自分の過去を直視することができるかの勝負ですから(笑)

    >ウロボロスの正音声を一応、復習しておきます。
    「ウロボロス」・・・副音声を聞き出してからは2倍視聴に時間がかかる(爆)
    副音声で楽しむのだけれども、ストーリーが全然頭に残っていないのだもの!

  8. yuca

    FANさま(お気づきですか?様ですよ・笑)、どもども~

    いやあ、本当に私の師匠、メンターだと思っておりますので(爆)
    私を未知の世界に連れて行ってくださるんだもの♪

    こんなものぐさな私ですが、よろしくお願いします。

  9. 敬称無し、の、FANです。

    (ヒソっと、) ウロボロス。
    ストーリーは、もう捨ててイイかと・・。製作側も、これでは持たないと気づいているのでしょう。視聴率の最終兵器(と、信じたいのだろう。)として、
    綾野君が登場したようですが、お気の毒なことにならないよう、願っております。

    むしろ、ユカさんが、お時間を割くのであれば。
    木曜日の、問題のあるレストラン、がお勧めですよ♪ 序盤は、我慢を要しますが、
    そろそろ、真木よう子が才能を爆発させそうなので、楽しめるかと思います。 

  10. yuca

    FANさん、コメントありがとうございます♪

    >ストーリーは、もう捨ててイイかと・・
    すっきりしました! ありがとうございます。誰かに言ってほしかったのです(爆)
    ドラマ化を知って1年近く視聴を楽しみにしていたのにね、やるせないなぁ。

    >問題のあるレストラン
    し、しまったぁ~
    スルーしていました。そうなのかぁ。
    ドラマのセレクト眼がないなぁ、私。

  11. ハセヒロ・な・FANです。

    残暑お見舞い申し上げます。
    そして、お疲れがドッと出る頃かとも存じます。そんな、激務のユカさんを忍びつつ。

    こちらのお部屋から、はい。ハセヒロで、コメント送信したします。

    彼と二階堂ふみちゃんが主演の、この国の空、という戦争映画を観てきました。8月に相応しい、こんな ↓ 重い映画です。
    http://movie.walkerplus.com/mv57510/

    ま、映画の出来はさておき。

    兎に角、上手かった、主役2人。
    そして、脇役の富田靖子と工藤夕貴の姉妹役。 この二人のやりとりの生々しさったら、まあ。・・何故か笑えます。

    ハセヒロの主人公。
    鈴木センセの端正さに、巧のストイックになれないおバカさん。
    そして更に、エロくてズルい、最低オトコに、仕上がってました。(褒めてます、物凄く)
    まあ、チャオの妖しさが無かったのは、チョビット残念でしたが、演出がそうさせなかったのでしょう。

    ふみちゃんもそうですが、昭和ひと桁が似合うイマドキの俳優さんは貴重だと思いました。

    ※と、言いつつも、レディースデイの1000円ではなく、正規の1800円で観たなら、感想は違っ・・      ・・・以上。

  12. yuca

    残暑お見舞い申し上げます、FANさん♪

    >お疲れがドッと出る頃かとも存じます
    疲れもそうですが、レポート提出が(笑)
    のんびりバカンスなど楽しみたいものです。

    >チャオの妖しさが無かったのは、チョビット残念でしたが、
    ハセヒロ!!大活躍ですよね。嬉しい。

    映画を見に行けるFANさんが羨ましいなぁ。
    私は年内はもう無理です・・・遠い目。
    来年の目標に映画を見に行くことを盛り込みます、ハイ。