シリウス
シリウス Sirius 全4話 (2013年 韓国KBS)
■監督:モ・ワンイル
■脚本:ワン・リオ
■キャスト:
ソ・ジュニョン(ト・ウンチャン / ト・シヌ)
リュ・スンス(コ・ソクミン)
ヒョンシク(ZE:A) (ト・ウンチャン / ト・シヌ)
オム・ヒョンギョン(キム・アンナ)
チョ・ウリ(ソリ)
シン・ジョングン(イ・ヒョング)
ペク・ウォンギル(パク・ジンテ)
キム・サンギュ(ファン室長)
ヨン・ジェウク (ソン・トンイル)
【あらすじ】
少女マンガで育った私たちは、双子を題材とした物語と問われると、いくつもの作品を思い出すことだろう。
「七つの黄金郷」「海の闇、月の影」「こいきな奴ら」「CIPHER」「さくら子すみれ子」「ジュリエットの卵」「タッチ」「デザイナー」「東京BABYLON」「BASARA」「僕は妹に恋をする」「MARS」「YASHA」・・・ほらね。
これらのタイトルをいくつも諳んじることができる。
ドラマで言うと、「美男ですね」「復活」「ふたりっ子」「ビバリーヒルズ高校白書」「マルモのおきて」・・・。
異性の双子の物語はどこかセンシャルであり、兄妹の、あるいは姉弟の双子の関係は、自分が持ちえない「性」への憧憬を感じたりする。
相手に対しての愛は、限りなく自己愛に近いような、それでいて異性愛も感じとることができる。
ところが、こと同性の双子の物語になると、途端に悲劇性を帯びてくる。
互いに互いの存在をかけて闘うような、そんな悲劇性。生きるか死ぬか。
そんな双子の物語の最高傑作は萩尾望都の「半身」だと私は確信している。
たった16ページのこのマンガは、「双子」という存在を通し、実は私たちが自分自身に対して抱くアンヴィバレンツな、混沌とした感情をも描いているのだから。
好き嫌い、天使と悪魔、光と影、喜びと悲しみ、愛情と憎悪・・・ありとあらゆる相反する事象を「双子」という存在は、ドラマティックに秘めているのだ。
話を「シリウス」に戻そう。
視聴する前はこのドラマはきっとそんな物語なのだろう、と勝手に想像していた。
「光と影の物語ね。シリウスAの強く輝く光の前ではかすんでしまうシリウスBの話なのね」と。
双子の物語はそんな光と影の「とりかへばや物語」でもあるのだ。
もちろん「シリウス」も、骨子は「とりかへばや物語」であった。
めまぐるしく入れ替わるウンチャン / シヌ に、視聴している私も混乱してくる。とにかく序盤から手に汗握る展開で、息をもつかせない。
ところが物語が進むにつれ、実は小心で優しかったシヌは、刑務所に入ったウンチャンの代わりにウンチャンが送っていたであろう人生をたどっているのだと気づかされる。
ウンチャンがいないことに嘆く母のためにウンチャンの服を着て、いじめられているシヌをいつも守ってくれるウンチャンのように、市民を守るエリート警察官へと。
「とりかへばや」がなくてもシヌは自分らしさを捨てて、ウンチャンを真似て生きてきたのだ。
だからいつも苦しそうで、悲しそうで、つらそうで。
そんな彼が、4話をかけて自分を取り戻す話でもある。
初めてシヌがシヌらしい感情を発露させる4話が、胸に迫る。(ネタバレになるので控えますが)
とにかくたった4話なのに凝縮された愛憎に圧倒される。4話後半では私、号泣。
双子の物語というのは、相反する事柄が渦巻く世界で、それでも自分が「自分である意味」に気付く物語でもある。
シヌはシヌで、ウンチャンはウンチャン。
愛も憎悪も、光も影も、全ては一人ひとりの胸の中に抱え込んで、そして自分らしく生きていく、そんな物語かもしれない。
リュ・スンスの悪党ぶりも圧巻。目がイッちゃってます。
どこか昏い破滅願望を抱え、ウンチャ
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yucaさん やっほ~~~(←これをいつかyucaさんに書こうと思っていました・笑)
来月、ホームドラマチャンネルでシリウスが放送されるということで、予告を見たら面白そうなので、楽しみにしているところです。^^
なんとなくyucaさん好みかなと思って伺ったら、やっぱりご覧になっていらしてビンゴでした。(←これは何気に自慢?笑)
yucaさんの記事は、ぐっと我慢の子で(笑)、まだ読んでいませんが、視聴後にじっくり読ませてもらいますね♪ 来月ですけど^^;
星も4つついているので、ハードル上げました!(笑)
暑い日が続きますのでご自愛くださいね~❀
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♪やっほ~、どんぐりσさん♪
視聴前ということなので、ネタばれなしのコメントのお返事です(笑)
>yucaさん好みかなと思って
おお、ご炯眼!
こういうシリアス、ミステリーなドラマって大好きなんです(笑)
「シリウス」は4話と言う短さのドラマなので、サクサクと観ちゃいました。
双子の話なので、よ~く見ていないとこんがらがります。
後半めまぐるしく入れ替わりますので。
双子の物語ってドラマティックですよね。
好き嫌い、天使と悪魔、光と影、喜びと悲しみ、愛情と憎悪・・・ありとあらゆる相反するものを「双子」という存在は表しているのだと思います。
ネタばれなしに書こうと思うと難しい(笑)ですが、4話は泣けますよ~