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うるせえし論点ずれてる。なんだ100万倍の男って、バカか・・・あまちゃん125回

a0192209_21252817「あまちゃん」125回。
アキちゃんの中では、食欲が何にもまして勝る・・・ということがわかった125回。
やっぱりクドカンは、くんずほぐれつは描かないなぁ。(ま、朝ドラですけれども)
恋愛を真正面から描くことに、テレがあるんでしょうね。クドカンは「恋愛」というのも、物語を面白くさせる手法の一つ・・・くらいにしか捉えていないような気がする。
それよりもクドカンの中では、恋愛をひっくるめた大きなくくりでの人間関係、友情、親子の情といった方向に興味があるのかなぁ。
「あまちゃん」でもアキと種市センパイの恋愛感情は、微妙に論点がずれて描かれていきます。
「うるせえし論点ずれてる。なんだ100万倍の男って。バカか」
「違っていいんだよ。言ってる事も やってる事も。どっちも本当なんだよ。それが男なんだよ」
と、ずれていくこともクドカンドラマでは想定内なのね。
ずらしてずらして、不意に人間関係の「情」をがっつり正面から描くので、視聴者は夢中になるのかもしれない。
アイドル論も述べられていました。
「女優である前に アイドルである前に おら 18歳の女子だ」というアキに対して、ミズタクは「アイドルが一人の男と恋愛すると100万人のファンが失恋するんだ」と語る。
様々な、アイドル論がありますが。
「恋愛御法度」というのは、アイドルの恋愛したいという気持ちを抑圧して(性的欲望を抑圧して)、そのフラストレーションを昇華して自身の魅力にするのです。
アイドルは自分の欲望を抑圧しているから、ストイックで、貪欲です。
ファンに対して、もっと愛してほしい、自分を愛しなさい、と果てしなく要求する。
そしてファンは要求に応えようとする、それがアイドルではないのかと私は思います。
アキちゃんが目指すのは実は「女優」であり「タレント」である。
ストイックなユイちゃんこそが、「アイドル」なのではないかと思うのです。

 

 

a0192209_21494132太巻氏の今にも泣き出しそうな顔が、美しい。まるで少年のようで。
まっとうなやり方で、彼は「潮騒のメモリー」制作に挑む。
「ハートフル」とは、実は太巻が無意識に希うことを社名にしたのかな。
彼がいつかは取り戻したかったものを社名にしたのかもしれない。

 
a0192209_21552818鈴鹿ひろ美は確信犯的に、太巻が二度と間違った道を選択しないように導いた気がする。
今回のオーディションは、アキのためというよりも太巻のためのような気がしてならない。

恩に着せたかったんでしょうね。 後ろめたさもありました。事務所の社長としては小野寺を推したい。しかし、商売人になりきれないもうひとりの自分が天野を推したがってる。天野アキで映画を撮れと。
天野を吹き替えにしたらまた後悔することになるぞと。

太巻にこのことを気づかせようとした、鈴鹿の太巻への深い愛じゃないかなぁ。
二度と間違えないで、という愛。

 
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a0192209_2159426実は125回は「ありがとう」ということがテーマなのかも。
繰り返し描かれる、手と手のふれあい。
夏ばっぱと春子との手と手のふれあい、小野寺ちゃんとアキとの握手、そして鈴鹿とアキの握手。
言葉には表現されなかったけれども、そこには「ありがとう」とか「あなたがここにいてくれてありがとう」という意味が込められている。
あ、センパイとアキちゃんも手を握り合っていたね(笑)
手と手が触れあうことで、人は独りで生きている訳ではなく、互いに寄りかかりながら、切磋琢磨し合いながら、生きていく。
だから、やっぱり「あなたがここにいてくれてありがとう」なのだ。

 
a0192209_22521奈落の階段を上にのぼっていくアキを、奈落から見つめる小野寺ちゃんの顔が印象的。
ちょっと嬉しくて、ちょっと悲しくて、悔しい。
でもこの悔しさを飲み込んで、人は明日へと走っていくのだ。
GMT5のコンサートを見た時のアキのように、小野寺ちゃんも走っていくのだろう。

 
■ はい、お待ちかねの身もだえポイント ■
a0192209_2264852「何やってんだよ!」と怒るミズタク♪
普段は礼儀正しい風を装いますが、実は密かにぶしつけだったりします(笑)

 
a0192209_229987「入るよ。入るからね。服着てなかったら待つけど。いいね」
と言いながら、待つこともなく扉を開けるミズタク(爆)
彼はアキちゃんに執着しながらも、実はアキちゃんを自分のモノにしようとは思っていない。
アキちゃんをあるがまま受け入れているような気がします。
アキちゃんが種市センパイを好きであろうとも、構わない。
ただ自分が把握できていない事があったり、アキちゃんと自分が登っていく途中で邪魔が入るようだったら容赦しない。
そんな気がします。
ミズタクにとってはアキちゃんが「アイドル」ではありますが、彼女が恋愛しても失望はしない。
なぜなら、彼女が自分を愛することを求めているのではなくて、彼女と共に同じ目標に向かって突き進んでいく、彼女が誰よりも自分を必要としている、ということにこだわるのかな。
恋愛よりも深い関係を求めていると、私は思います。
アキちゃんが自分の元から去ろうとしたら、追って追いすがって、かき口説くのです。
北三陸にコート一枚で駆けつけたあの時のように、ハートフルをやめたあの時のように。
アキちゃんが彼の人生にいないと寂しくって仕方がない男なんです。
でもそれが分かっていない。
恋愛感情も求めていない。
そんなところが始末におえないなぁ・・・なんて、感じています。
そんな自分が分かっていないミズタクにメロメロです。
a0192209_2216218「うるせえし 論点ずれてる!何だ 100万倍の男って…バカか」
実は冷静のように見えて、息が荒いミズタク(笑)

 
a0192209_221842100せっかく自分のペースで話していたのに、正宗が聞いていないことに唖然(笑)
全然違う、春子との馴れ初め話が始まってしまう。

 
a0192209_2219992「喋っているより食え」とアキちゃんに言われて、何とも言えない表情のミズタク。
結局、食欲はどんな欲望にも勝るんだわ~(爆)
意外にあっさりとミズタクが引っ込んだのは、アキちゃんに実害はないし(笑)、その後の交際はどうやら自分のコントロールできる範囲にしたからなのだと思う。
何よりも、やっぱりアキちゃんには優しいのよ。
明日は、ミズハグね!

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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  • コメント ( 2 )

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  1. himeka_kisaragi

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    Yucaさーん!!ハグ記事が待てなくてごめんなさいー!!(笑)
    観ちゃった~ハグ!!情熱的♪(笑)
    もっと泣くぞって脅しも、よし、って自分で線引きして離れるのもツボでした~(≧▽≦)

    この記事のミズタク論も、頷きっぱなし。そうそう、ミズタクがアキちゃんに恋愛感情を求めてないってのも同感です!!自己満足愛を直進するあたりは、アキちゃんにむらがるオタクファンと共通点があるかも。(笑)行動を全部知っておきたい、とか、そういう欲求も。(笑)可愛いミズタク♪

  2. moonlight-yuca

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    ♪ひめかさん、コメントありがとう~♪

    >よし、って自分で線引きして離れるのもツボでした~(≧▽≦)
    そう!ココ重要ですよね!
    ふっと息を吐いて「よし」って。

    もうね、切なくって切なくって・・・
    嬉しいシーンなのでしょうがミズタクの気持ちを考えると、たまらない。
    彼はずっとマネージャーという立場からアキちゃんを見守って行くんでしょうね~

    抱きつくって、相当好きな証拠なのに、気づいていないのよね。
    ミズタク。

    >自己満足愛を直進するあたりは
    うんうん。
    健気な奴です。