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オラたちにとってユイちゃんって結局なんなんでしょうね・・・あまちゃん91回

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「あまちゃん」91回。
いかん、最近、♪ アキのテーマ ♪ 聞くだけで涙が出るようになった。条件反射です。
月曜日から泣かされました。
アキとユイのダイアローグは、胸にしみて、切なくって、時の流れを感じて、泣けました。
ユイちゃんのアキを傷つけたくなる気持ちもわかるし、それによって自分自身がもっと深手を負っている彼女の姿も切ない。
ユイちゃんが「ダサい」と言うたびに、ユイちゃんの心が切られていくようでね。
そして、ユイちゃんを待って、東京で踏ん張っていたアキちゃんも切ない。
待っても来ないユイちゃんを、信じて待っているアキちゃん。
「あまちゃん」は時の流れを描いている。
変わりゆく風景、変わりゆく人間関係、だからこそこんなに切ないのかしら。
失ってしまったものは二度と元に戻らない。
過ぎ去ってしまったものを呼び起こすことはできない。
それでも、あの時、あの瞬間、ステージに立った2人はアイドルだったし、地元の夢だった。
そして、私たちが生きていくということは、何かを失いつつあるということなのだ。
だからこそ「記憶」が生きていくうえでは必要なのかもね。
「ここで過ごした思い出まで否定されたら、オラやってらんねえ」とアキちゃんが叫ぶように。
***
ユイちゃんがユイちゃんでいられる場所を作ろうと必死で、そしてそれはアキが自分自身もが輝く場所でもあるんだよね。
アイドルにはなろうなんて(まだ)強く思っていないみたいですが、それよりもユイちゃんと共に並んで立っていられる場所を彼女は求めているように思えます。

***

63回で考察しましたが、アキは「アイドル」として立つには、「ユイちゃんと共に並んで立つ」ということをあきらめなくてはいけないのかもしれない。
アキはまだ「アイドル」ではないのよね。
「東京さ行くって言っても切なくなるし、行けなくなっても切なくなる。オラたちにとってユイちゃんて結局なんなんでしょうね」といういっそんの問いかけに、大吉は答える。
「アイドルだべ」、と。
先週、太巻が述べたアイドル論と呼応する。
アイドルとは・・・存在が切ない、のかもしれない。

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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