いつでもお前のそばにいるよ・・・その冬、風が吹く5話まで

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韓国ドラマ「その冬、風が吹く」5話まで視聴。
いや~ん、素敵。ロマンチックだわ~
ウェットを通り越して、綿菓子が溶けたようなベッタベタのアマアマな展開~にうっとり♪
・・・なんて感想をかけたらいいのですが、なんだか小姑みたいに、「その冬、風が吹く」のアラさがしをしている自分が嫌になります。
こんなに嫌なら視聴しなければいいのに。
はい、そうですよね。
しかし原作の「愛なんていらねえよ、夏」が好きすぎて、「その冬、風が吹く」を視聴したくなる・・・という、なんとも矛盾に満ちた感情に支配されて、日夜苦しんでるんです(笑)
そもそもこのドラマ「愛なんていらねえよ、夏」よりも「秋の童話」のような展開になっています。
ちょっと、どうなのよ、この展開。
視聴者的にはOKなのでしょうか?
そして、ソン・ヘギョの演技が全然視覚障害者には見えない。
上のシーンなんて普通に歩いているでしょ? てっきり目が見えるようになったの、って思っちゃいましたもの。「赤道の男」でオム・テウンの視覚障害者の圧倒的な演技を見せてもらったばかりですからね。
その演技を見た後では、どうなのよ、このソン・ヘギョの演技は。と思っちゃいます。
ソン・ヘギョのハイヒール論争から嫌な予感はしていたのよね・・・
以下、こっそり、毒を吐いてみます。

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だからさ~、ホントに死にたいのなら、誰も見ていないところで、確実な方法で・・・ってあるじゃないですか。
ヨンの「死にたい」というのは、どこまでも、オ・スの気を惹きたいがためにしか、見えない。
そしてこういう見え透いた手段をとる女は、大っきらいです!
ソン・ヘギョちゃんは好きですが、このドラマのヒロインは好かん!

 
a0192209_196155自分のことをずっとヘンタイだと自称していましたが、このドラマを見ていると、意外にスクエアな人間かも、と自己認識を新たにしました。
というのもですね、オ・ス(チョ・インソン)は兄と偽ってヨン(ソン・ヘギョン)を騙そうとしているのですが。
しかし、オ・スの態度は、明らかに兄としてとは感じられません。
どう見ても、スケコマシにしか見えない(私にとって・・・)
原作では兄と偽ったレイジはもっと品位がありました。
亜子をあくまで妹として扱っていた。2人の距離は兄妹の距離でした。だからこそ視聴者はこの距離感がじれったかったし、レイジの気持ちはいったいどこにあるんだろうか、とも悩んだのよね。
「その冬、風が吹く」では距離が近すぎる。
オ・スは兄と偽って近づくのなら、兄としての品位が(笑)欲しい。
2人の血は繋がっていないのに、妙に近親相姦チックで。
だからこそ、私の中で忌避感を掻き立てるのです。何度も書くようなことではないのですが(笑)、物語におけるインセスト・タブーに対しての抵抗は私の中ではあまりありません、だってヘンタイだもん。
でも、「その冬、風が吹く」のこの近親相姦チックな距離感は、なんだか嫌なの。
「秋の童話」も、あれは一種の近親相姦だったものね。
妙に「秋の童話」を彷彿とさせるこの展開は、ヒロインがソン・ヘギョだからなのか。
「おまえのそばにいるよ」なんて文字通りにくっつかなくてもいいのです。
そもそも、いきなり兄だと言って現れた男に、ここまで身も心も許していいのか?
徐々に2人の心が近づくのが「愛なんていらねえよ、夏」の見どころの一つであるのに、そこんとこをすっ飛ばしています。
なんだかなぁ、ノ・ヒギョン脚本家が、視聴率を取りに来たあざとさなのか、それとも演出家のデリカシーのなさが表れているのか、どっちなのかわかりませんが。
「その冬、風が吹く」を満足してらっしゃる方は別としても、面白くないなぁと思われていて、きっと原作もおもしろくないんだろうなぁ、と思われている方に向かって、叫ばせてください。
「愛なんていらねえよ、夏」は、こんな綿菓子が溶けてべたべたになったようなドラマじゃありませんから!

 

 

 

◆原作の「愛なんていらねえよ、夏」の考察はコチラ。
◆映画「愛なんていらない」の考察はコチラ。

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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