生きたがる男と死にたがる女・・・その冬、風が吹く3話

韓国ドラマ「その冬、風が吹く」3話視聴。
映像が綺麗だわ。チョ・インソンもソン・ヘギョも綺麗で、綺麗で。彼らを鑑賞するだけでも、楽しいかもしれない。

 

しかし、これは何のバツゲームなのでしょうか（爆）
チョ・インソン君にこんなことをさせるのが楽しいのかしら？水もしたたるいい男ってこと？
よく韓国ドラマは、美男美女の俳優にどうしてこんなことさせるのかしら？というほど、貶めるシーンがあったりするのだけれども、こういう時のギャグのセンスはいまだによくわかりません。
（ドラマで必ずあるおトイレのシーンとか…）
いいじゃん、美男（美女）だから、格好つけさせてあげてよ、と毎回思うですが。
こういうシーンを見るたびに、見ている私がバツゲームを受けているような、いたたまれない気になります…
え、それともこのシーンは何かのメタファーなのでしょうか？
水風船をぶつけられるオ・ス。水風船が破れて水浸しになるのだけれども、もしかしてこれは、誕生のイメージ？　羊水を浴びるってこと?（爆）
そんなに深いシーンじゃないよね、ただのお遊びだよね～
もう、こんなどうでもいいシーン（←　多分そう思うけれど）引っかかっています、私（苦笑）

生きたがる俺が
死にたがる女に会った
互いに違うのに、何故だろう
その女が俺に似ていると思った
その女を知りたいと思った

3話ですでに、オ・スはオ・ヨンに対して心が動いてるのね。なんだか早い展開。
恋愛ドラマでよくある理由ですね。「この世界に一人ぼっちで生きてきた私だが、そんな孤独な私にあの人はどか似ているような気がする」という錯覚から、恋に落ちていく。
「どこか似ている」が転じて、「私だけがあの人を理解できる」になってくるんだよな。
オ・スはオ・ヨンを騙して、お金を巻き上げよう…ではなく、むしろヨンを理解したい、という感情に突き動かされているような気がします。
家族の愛情に薄いヨンと自分を重ねて、彼が今まで持ち得なかった家族という疑似体験を楽しんでいるとでもいうのか。

 

展開が親切です。ホームビデオでスにヨンの生い立ちを説明してくれるんだもの。しかもス、すでに目がウルウルです。
確かに、インソン君は泣きの演技に定評がある方なのですが、3話では（いや、1話の初対面の時にも目がウルウルしていたような気がしますが）涙腺が緩むのは早いっしょ。
ホームビデオを見ることで、幼少期を追体験しているんだろうな、とは分かりますが。
スは優しいし、甘い。もう全身で愛されたがっている男に見えてしまう。

 

荒れ果てたひみつの花園は、ヨンの心風景なのね。
ひみつの花園の隠された小屋に入るということは、ヨンの心の鍵を開けたっていうことかしら。

 

「その冬、風が吹く」の原作を知っているので、純粋にこの物語を私は楽しみているのかはなはだ疑問です。むしろ、答え合わせをしているような気がしています。
「愛なんていらねえよ、夏」というドラマで、私はこんなメッセージを受け取ったけれども、脚本家のノ・ヒギョンはこういう風に受け取っているんだ、といった具合に。
何よりもこの物語を「生きたがっている男と死にたがっている女の物語」と設定していることに、かすかに衝撃を受けています。
原作では、生きていることも死ぬこともどうでもいいと思っている男が、目に見えないもの「愛」に囚われていく過程がスリリングでだと考察していたので。

 
◆原作の「愛なんていらねえよ、夏」の考察はコチラ。
◆映画「愛なんていらない」の考察はコチラ。