男と女に友情はあるのか…イタズラな恋愛白書8話まで

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台湾ドラマ「我可能不會愛你~イタズラな恋愛白書」8話までの感想。
あ~ん、めちゃくちゃ胸が痛い。痛い。苦しい。
私にとって、俳優、脚本、演出、すべてがドストライクなドラマです。もう、ふるふる震えながら視聴しています。こんな状態になったのって久しぶり。
台湾ドラマ界は、「我可能不會愛你」によって新しい風が吹いたのよ。
「ブラック&ホワイト」の時にも感じた、新しい風を、このドラマにも感じます。
今年は華流ドラマで心動かされるのに出逢わないなぁ・・・(あっ、「ブーブー」は別格ですよ。あのドラマは何て言うか、もうカテゴリーの中では収まりきらない、異様なパワーを持っている作品ですから)と思っていた矢先、「我可能不會愛你」!
「男女の間に友情は成立するか」を問いかけているドラマですが、もうこれは反語であって、こう問いかけている時点で友情以上恋愛未満の感情を主人公2人は抱いているということを暗示してますよね。
友情と愛情の微妙な狭間にいる2人だからこそ、こう問いかけて、お互いの感情のバランスを確認してきた訳です。
そう思ってこのドラマを視聴すると、まずオープニングの映像にシーソーが出てきますが、このシーソーも重要な意味をふくんでいるんだな、ってわかりますよね。
又青と大仁の友情と愛情の危ういバランスを、シーソーで表しているんだもの。
アリエル・リンの演技が絶品。
「イタズラなkiss」の時はそこまで思わなかったのですが、「我可能不會愛你」においての緩急のついた演技。
そして、チェン・ボーリンのまなざしの演技に鳥肌。
なにより、脚本が秀逸。脚本家の徐譽庭は「花男2」「MARS」の脚本家さんらしいですが、とにかく一つ一つの言葉から導き出されるエピソードの展開がすごい!
何気なく見落としていた言葉(シチュエーション)が、後々、重複され、展開され、新たな意味を持ってくる。そしてその意味の行きつく先は、どれも「好きっていえないもどかしさ」に繋がってくるのよ。
もう、私の、こんな下手な説明よりも、ただただ視聴して、この世界観を味わって!
と声を大にして、世界に叫びたい。

 
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台湾ドラマって、家族の描き方がとても温かくて優しい(韓国ドラマと比較すると)のですが、時としてコメディ(アドリブ?)部分が、ストーリーから浮き出して、正直私には辟易する部分もあるのです。
役者さんたちの技量に任せて、ストーリーを展開していくところもなきにしもあらず・・・みたいな印象を与えて、緻密な世界観を損ねている、なんてことを考えちゃうのです。
もちろんそのコメディがドラマの疾走感と、うまくマッチすると、とてつもなく面白くなるのですが。
反して、「我可能不會愛你」においては脚本が計算深く緻密な世界観を作り出していて、破たんしていないの。だからこそ、ふっと演劇っぽい演出方法も、垣間見られて、そんなところも好きなんだよなぁ~
鳥肌が立つくらい、好きなドラマです、私にとって。
残念なことが一つ。
今、私が視聴しているヴァージョンは、日本編集版で23話(かな?)で1話50分弱に編集されているのですが、可能ならば絶対オリジナルヴァージョン13話で視聴した方がいいと思います。
1話1話、タイトルがあって(テーマがあって)それにそって、展開しているっぽい。
日本版は編集されているので、どうも、その1話のテーマの収まりが悪い・・・気がします。
ちょっとねぇ、久しぶりにがっつり考察していこうと思います。

 

 

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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  • コメント ( 4 )

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  1. 花音

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    こんにちは~。

    わぁ~!yucaさんのレビュー読んで、本当に久しぶりに
    このドラマが観たくなりました~♪

    ”恋愛以上友情以上”題材の小説やマンガは結構読んだ記憶があるんですが、いつも好きで思い出すのは、聖千秋さんの漫画で「いつも上天気」です。

    ~ぼくが彼女と 初めて逢ったのは 小6の夏だった~
    で、はじまる物語。
    >めちゃくちゃ胸が痛い。痛い。苦しい。
    何故か、同じような気持ちになるのです~(ハッピーエンドですが)

    「男と女に友情はあるのか・・・」
    多田先生の「イタキス」での琴子と金ちゃんには、私は成立していると思ってるんですよ!

  2. moonlight-yuca

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    ♪花音さん、いつもコメントありがとうございます♪

    >本当に久しぶりにこのドラマが観たくなりました~♪

    そう言っていただけると、光栄です!
    しかし、「好きと言えないもどかしさ」を楽しむドラマなので、イライラ展開なのですけれどもね(爆) それが胸が痛くなる理由でもあるのですが♪

    聖千秋大好きです~
    特に彼女の初期の先品は、吉川晃司がモデルなのでヒーローは皆似ていますよね~
    ぶっきらぼうで、いけずで、厳しいこともビシバシ言って、有言実行で、でも優しい。別マはツンデレの発祥雑誌だと思っているのですが、聖千秋、くらもちふさこ、多田かおるの作品はツンデレ王子様の宝庫でしたね!

    >「イタキス」での琴子と金ちゃん
    えええーっ、金ちゃん怒りますよ(爆)
    しかし、愛(片思い)が変化していって友情になるという形はあるのかなぁ。
    永遠に結論の出ない問いかけですけれども、切なくなる問いかけですよね~

  3. はる

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    yucaさん、こんにちは(^-^)/
    yucaさんが、大好きなドラマと宣言された
    めちゃ気持ちが先走るわぁ〜
    TSUTAYAに、来年は並びそうですね

    聖千秋、王子様は吉川晃司!!
    ピーンときました!
    そうだよ!(^_^)

  4. moonlight-yuca

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    ♪はるさん、いつもコメントありがとうございます♪

    年始早々、TUTAYAでレンタル開始ですよね~
    オリジナルヴァージョンもみて観たいので、私も借りるかもです。

    恋愛のじれったさを楽しむドラマなので、イライラ展開なのですが、それさえ我慢できれば、楽しめるのじゃないのかな?
    はるさんとはツボがよく似ていたりするので、このドラマお好きじゃないのかしら?と思っています。

    チェン・ボーリンくんが、本当にいいのよ!
    まなざしで全てを語ってくれます。「好き」って言葉で言うのは感嘆だけれども、彼のまなざしには「好き」以上の切ない想いが込められていて、胸がきゅんとなるの。

    吉川くんとは正反対の草食男子なのですけれどもね。

    >ピーンときました!
    ですよね(笑) 
    私、吉川くんとほぼ同世代なので、彼の中高時代(修道)から、噂話をよく聞いておりました。デビューする前から、地元のアイドルでしたものね。
    懐かしい~