only truth! I want・・・愛なんていらねえよ6

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「愛なんていらねえよ、夏」LAST6再視聴。
このドラマの中で、レイジは様々な嘘をついていく。
冷酷な嘘も、優しい嘘も、無関心な嘘も・・・ありとあらゆる嘘を。
多分、レイジにすら、自分の本心がわからなくなっているのだ。
嘘の海に漂うしか、生きていく術がなかったのだから。
そんな彼の99%の嘘の中から、たった1%の真実を、亜子は見抜く。
彼女は、いつも他人の嘘に囲まれて生きているので、真実の輝きを、他人の言葉の中から見つけることが、できるのだ。
亜子は、そうやってレイジの嘘の中から、彼すら忘れかけてきた真実を救い出して、彼の目の前に提示して見せる。
まるで、そう、広い庭園の中から、スーパーボールを見つけ出した時のように。
スーパーボールをレイジと亜子が夜店で掬いあげた時の、レイジの優しい心は真実だったのだから。

 
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この5話あたりから、奈留(藤原竜也)の存在が光ってくるのよね。
ずっと一緒にいる奈留にも、レイジは嘘と誠を囁く訳で、そんなとらえようのない男に、焦がれている奈留が圧巻。
亜子を殺せと、憤る奈留だが、それは殺人教唆と言うよりは、自分に目を向けてくれないレイジに、自分と同じ道を歩んでいたはずのレイジが、いつしか違う道を歩んでいることに気付き、戸惑い、動揺しているように見える。

 

「あのさ、亜子ちゃんの命はあと半年あるかも知れないけどね、レイジさんはお金返せなかったらあと一か月ちょっとの命なんだよ」
「…知ってるよ」
「だったらさ、さっさとおまえは死ぬって言って自殺に見せかけてさあ、もっともっと」
「俺さ、自分がね死ぬ気がしないの。この地球上でさ、なんか、俺以外の人間が全員死んでもね、なんかね俺、死なない気がすんの。
なんかさ、実感ないんだよね。生まれてきたことも、死んでくことも。
真冬の雪ん中でさ、へその緒つけたまま、凍りついちゃったんだろうね、そこらへんのこと。
…生まれるってのはさ、そんなに希望に満ちたことなのかい、ねえ? 死んでくってのは、そんなに、怖いことなのかな」
「レイジさん、なんか変だよ。
亜子ちゃんが死ぬことがそんなに気になっちゃってるわけ? 冗談でしょ?
あんたが殺そうとしてる子だよ。あの子が死ななかったらレイジさんが死ぬんだよ。
絶対死なないっていうレイジさんがさ。それをさ、なに、なにあれ今日だって床はいつくばって、必死に安物のスーパーボールなんか探しちゃってさ、なにお兄ちゃんの芝居に酔っちゃってるわけ?
もう芝居なんかいいじゃん。さっさとゲーム進めようよ」
「……ね奈留奈留ね、おまえがさ、いらつくほど俺の芝居は完璧なわけだ。…俺にもな一個だけ、はっきりわかっていることがあってさ。弱い者は死んで、強い者が、生き残るってね。
季理子と手分けして、睡眠薬、手に入れられるだけ手に入れとけ」
「そうこなくっちゃね」
「寝よう」

その時々の、私の心の琴線に触れたモノ・・・ 小説や、映画、音楽、ドラマ、ファッションについてだけの簡単な備忘録。 Everything was beautiful and nothing hurt.

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  • コメント ( 2 )

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  1. 愛いら・な・FANです。

    イヤン、こちらこそ、です。
    ユカさんと同じものを好きになった自分を褒めたい。

    リメイクねえ、あれは秘書さんが主役だ、としか思えませんでした。

    このドラマを猛烈に愛でていた、希有な才能の方を、ご存知ですか?
    なんと、松村邦弘、モノマネ界の隙間の天才。
    このネタでも、ドラマの核心(?)を突いていまして。
    ※(以下、レイジっぽく黙読して下さいませ)

    ナルぅ・・・、なんかさぁ、お前もさぁ・・、
    スんゲー良かったじゃん?舞台ばっかじゃないんだよ、って、頑張ったじゃん? 
    (藤原君、この頃のTVでの評判は芳しくなかったらしいですね)

    俺もさぁ・・・、すんげぇ、考えに考えて頑張ったのよ。
    で、さあ、このレイジもさあ、(マツムラが自らを指して)
    すんげー似てるわけ。 
    な?アコ?お兄ちゃん、ほら、なぁ?そっくりだろ?

    でーもさぁ・・、このドラマ、あんまり見てる人、居なくってさぁ。
    何で?そんな喋り方なんですか?って、俺(マツムラ)に聞いてくんのよ。

    うるせーよバカ、この喋りに深い意味が有ったんだよ。 
    って、見りゃ分かるんだけど、(深くため息) だーーれもさぁ、
    見てなったからさぁ。 似てるかどうか、知らないんだよね~・・。

    と、
    とびきり高いクオリティの渡部君モノマネで、ドラマへの愚痴を披露していました。 
    マツムラ曰く、

    このドラマの全員のセリフを言える程、何十回と見て、最高のネタと言えるのに。
    視聴率が悪過ぎて、殆ど、反応して貰えない。と、嘆いていました。

    マツムラと感性が近いことは、嬉しいような、嬉しくないような・・。
    でも、ユカさんが、このドラマもお好きと知った、今となっては、
    マツムラを尊敬しましょう。(ネタをこれだけ覚えているのに、今更か?)

    しかし、似てたなあ・・。あの図体で、レイジですよ。
    しかも、あの、ホタルの場面を完全コピーするんですよ、ムカつくぅ~!!

    注;ホタルのお部屋を、このコメントを残してはイカン、と、こちらへ敢えて送信します。
    (ま、どの道、お目汚しすると分かってますが)

  2. yuca

    FANさん、コメントありがとうございます♪

    >このドラマを猛烈に愛でていた、希有な才能の方を、ご存知ですか?
    知ってます! 知ってます!
    何度お腹をかかえて笑ったことか。
    あの当時「あこ~」っていうのは流行りましたよね。
    ナイナイも真似していなかった?

    >マツムラと感性が近いことは、嬉しいような
    体つきに似合わずに、繊細なんですよね、彼。

    >視聴率が悪過ぎて、殆ど、反応して貰えない。
    悲しい(爆) 
    こんなにも皆に愛されているドラマなのに、なぜあんなに視聴率が悪いのか、よく分からない。視聴率ってあてにならないっていうことを思い知らされました。
    いまだに腹が立つのは、某ツタヤにはレンタルさえも店頭に置いていないのよ!
    韓国ドラマを馬鹿みたいに大量に置くだけではなくって、日本ドラマの名作も大切にしてほしい。

    たしか裏番組が「白い巨塔」?そんな感じでしたよね。